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快挙!就職に強い学部
 「快哉!」と叫ぶべきか、あるいは「オイオイ、ホントかよ」と首をかしげ
るべきか、とんでもないことが起こってしまった。

 私が長年、就職活動のお手伝いに行っている大学が、某ビジネス週刊誌でお
馴染みのテーマ「使える大学」とか「就職に強い大学」といった特集でなんと
“就職に強い学部・文系の部”でナンバーワンになってしまったのである。な
ってしまった…などと書くと、事件・事故みたいなものだが、毎年、あれやこ
れや試行錯誤で戦争のような指導をしている当事者としてはまさに事件に等し
い。内定率96.1%というのがナンバーワンの根拠なのだが、比較的中規模の人
数で、内定者のほぼ8割の学生になんらかの指導をしている私としては、彼ら
彼女らはそんなに頑張ったのかという印象である。もちろん、私の関与・寄与
はほんの少し、多くは教授陣、就職課の職員の方々の日々の努力の賜物という
しかない。

 思えば、もう7−8年前になろうか、当時の就職課担当となんとか就職成果
を上げようと悪戦苦闘し始めた。合宿で意識とスキルを高めようと企画し、最
初は少々の自己負担で、温泉付き、ビール飲み放題、お菓子食べ放題、1泊4
食付きなどと銘打って、かき集めた学生が9人、ほとんどキャンプの乗りでス
タートした。それが今や、「厳しい、きつい、泣く学生続出、自由なし」と言
っても定員90名は楽々埋まり、キャンセル待ちも出るほど合宿は定着した。そ
の成果を聞きつけて短期大学部の学生から先に申し込みが殺到し、ここ2年は
短期大学部だけの合宿も開催される、時代が変われば変わるものだ。

 といって、一部の学生を除いて就職への渇望感、意欲は年々感じなくなり、
意欲ある学生の修練の場というより、ちょっと意欲があるけど何して良いか、
わからないから、合宿に行って刺激を受けていろいろ教えてもらう場といった
イメージになりつつある。だから、就職課の職員は夜中まで個人指導に明け暮
れることになる。この大学、合宿になると就職課全職員総出、加えて以前就職
課にいた職員まで手弁当で応援に駆けつけ、自己PRや志望動機の個人指導を
する。
 私から見れば「なんと過保護」と思うが、あれやこれやの支援・指導の結果
が、今回のナンバーワンになった要因の一つであることは間違いない。

 とはいうものの、大学も経営、たまたま廊下で出会った学部長には握手を求
められお礼の嵐。そして入試課はそのビジネス週刊誌のコピーをもって高校回
りに勤しむ。それが入学増につながる。まさしく先行投資とたゆまぬ努力が生
んだ成果。これも経営である。
 そしてまた、今年の指導がスタートした。

             (2005/11/07 人材開発メールニュース第358号掲載)


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