はじめに 「厳しい環境に変化はない。自分がどう戦うかを本気で考えろ。」

 事実上、インターンシップ採用もあれば、ネット上やオープンセミナーなどで2012年4月入社に向けての就活はスタートしているが、それでも3年生の後学期、この10月から本格的に就活準備と活動が同時に始まる。4年生の就職もままならない状況が続く中での3年生のスタートである。混乱した状態が一年中切れ間無く続く。ため息吐息である。

 さて、超氷河期の到来、雇求困難、就渇時代・・・とインパクトのある形容詞が付く時代が続いているが、2012年入社をめざす諸君の状況・環境も決して楽ではない。むしろ、この1−2年と比べても厳しさが増す可能性があるのではないかと思ってしまう。

 デフレ経済。円高、株安と経済の低迷が続く。これから、ねじれ国会が本格的な論戦に入り、政府与党が立ち往生する時間が多くなれば、予算案が通らず経済全体の停滞を招く。そのうえ、輸出中心の大手製造業の生産拠点の海外移転が進み、国内の空洞化は加速する。中国とのトラブルも由々しき問題だ。さまざまな場面で、「雇用」そのものを脅かす事態が発生し、視界は透明感無しの状態だ。まさに八方ふさがりである。状況は楽観を許さない。

 しかし、昨年度の就活戦線を見ていると、厳しい状況は既に予測されていたにもかかわらず、学生諸君の起動の遅さと準備不足は嘆かわしいばかりである。そして、就活の本格期を逃して、ニュース報道などでお決まりに出てくる「50社受けました」「100社受けて面接は5社です」的なインタビューへのコメント、彼ら彼女らの口から「スタートの遅さ」「(自己PR・志望動機、適性検査、面接対策などの)準備不足」「自己分析もしないまま就活突入」「業界・職種・企業研究不足」「応募先の選択ミス」といった就活が上手く進まない要因が出てくることはない。そうした報道に接するたびに、「当然の帰結」と言ってしまったら可哀相だが、そう感じてしまう。そして、自分のことは棚に上げて、「景気」「企業」など他責で済ませてしまう。それでは“突破者”には、なり得ない。

 そんな学生たちを横目に、複数内定確保組は多い。過去に見られたような10社以上内定を持っている学生は少数派に転落したが、それでも4−5社内定を持っている学生は多数派である。旧帝大系・国公立上位、有名私立大学、そして理系というお決まりの層だけに限らないのも特徴だ。そうした学生は「本気で」スタートし、本気で準備して、本気で就活に臨み、「本気」で内定を獲得したものばかりだ。「本気度」は企業側も見抜くし、本気で取り組むことはそれだけ質も高い。

 2012年入社をめざす諸君は、本気で就職しようと思っているのか。これからの就活は、君たちの「本気」が試されている場だと思うことだ。その本気に見合う準備と活動が問われている。

 このコラムも含めてHPでは、本気で取り組んでいこうという学生諸君を可能な限り「本気」で支援していく。大いに活用してもらいたい。


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