はじめに 「環境激変の中、2010年就職を目指す諸君へ」

 誰もが希望通りに進学できるとは限らないが、贅沢をいわずにほどほどの大学に進学するとすれば、大学は「全入の時代」に突入直前である。つまり、希望すれば、そして学校に通うに適った費用さえ払えば、全員が大学に入学できる時代がすぐそこに迫っている。

活動に勤しんでいた学生諸君がいた。好景気、繁忙を極めた職場での人手不足を補う、団塊の世代の大量定年退職時代の幕開けに際して、現場での生産ラインの人員確保、ひしひしと歩み寄ってくる少子化による若年層の労働力不足・・・バブル採用・就職の時代に逆戻りしたように金融機関の大量採用に代表される大手企業を始めとした、多くの業界での新卒採用戦争が繰り広げられた。大半の学生諸君はその影響もあってか、強い追い風の恩恵に浴し、3人に2人は上場企業に入れる時代を迎えた。その中で、優秀もしくは一部の学生の奪い合いが行われ、「内定長者」「内定ホルダー」が続出した。

 今年の採用・就職戦線は、その名残の残滓は多少あったものの、原油高(これは小休止の感有り)、原料・材料高、そしてサブプライムローン問題に端を発した世界的な経済危機が一気に覆い被さり、麻生太郎新首相が明言するように「日本経済は全治3年」の事態を迎えてしまった。世界中で唯一、一人勝ちの感があったトヨタ自動車でさえ、減収減益。時計の振り子が真逆に振れるような落ち込みはないにしても、新卒就職・採用を取り巻く環境はまだら模様、少なくとも「厳選化」の時代に突入していくことは間違いない(今年もその傾向は一部で強くなり、昨年のレベルでは内定につながらない学生が続出した)。

 これまでの長い時間経過の中でも、バブル就職から一点、就職氷河期、どしゃぶり就職、就職不況・・・その時代を反映した就職環境は大波小波を繰り返してきた。今更、こんな環境が始まったわけではないが、その時代にたまたま就職活動期に当たった学生には残念なことに運不運がもたらされてしまう。といっても、時代・環境で得する学生はほんの一握り、要は、いつの時代も「自分力」が試されることに疑いはない。

 そして、どんな時代であっても就職活動の王道ともいえる「自己分析」から始まって、各種研究、面接・就職試験対策などの準備の大切さは変わらない。この就活プロセスを疎かにした学生は残念ながら壁に突き当たる、なんとか内定にたどり着いたとしても、厳選時代の就活を前提とすれば、回り道、迷い道、戻り道の繰り返し、成果への足取りは心許ないだろう。その点を十分に認識してこれからの就職活動準備期に突入していくことだ。

 今年度も11月から、当自発塾では、本気で就活に立ち向かっていく学生、真剣に就職や働くことを考えていく学生諸君に向けたメッセージ発信していく。加えて、希望者には個別相談も含めて、就活支援のための情報提供、アドバイスを行っていく。暇つぶしでも構わないので、利用して欲しい。また、昨今は、転職希望者、第2新卒、フリーターの方々と利用者の層も一層広がりを見せてきた。誰でも遠慮なく活用して欲しい。


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