VOL.01 「オープンセミナーに行こう!」

 10月スタート号でも書いたように、やはり君たちの「就職戦線に異常がある」ようで、日本経済新聞が10月19日にまとめた09年度新卒採用状況調査によると、採用内定者数は今春入社した人数に比して1.4%減、5年ぶりのマイナスとなった。10年春の採用計画に関しても「採用を減らす」は7.6%を占め、厳しい状況が鮮明になってきた。

 そんな中、ここ数年の企業の採用活動戦術の一環としてすっかり定着した感のある「オープンセミナー」の開催が盛んになってきた。全体的な基調は採用抑制に傾斜しつつあるが、IT系、ベンチャー系、一部金融系、採用しても採用しても離職率が高くなかなか若手が定着しない企業まで、オープンセミナーに学生を呼び込み、それをきっかけに社員交流会・懇親会に引き込み、通常の会社説明会開催前に囲い込みをしようとする採用戦術が活発になっている。この10月−12月中旬までがピークとなるだろう。

 オープンセミナーは、ご存じの通り、オープンセミナーを主催する企業の採用選考とは関係なく実施されるセミナーであり、プレセミナー、早期セミナー、事前セミナーといった名称で開催される例も多い。企業側が学生への情報提供、自社社名浸透、自社認知度向上、好感度向上などを目的として開催するもので、学生側は自分の就活における情報収集、それも生の情報に接することができるのでメリットは大きい。昨今では、このオープンセミナーの参加量、活用度で就活の成果が学生間で大きく差異が付くとも言われている。

 セミナーは、自己分析の手助けをしてくれる就活支援型、プレゼンテーションやロジカルシンキングなどビジネスリテラシースキルを教えてくれるスキルアップ型、ケーススタディや実習を交えて業界知識が深められる業界研究型、シュミレーションレベルだが仕事の一部を体験できる仕事体感型、会社説明会に近く企業のプレゼンテーション中心の会社理解型の5種類が開催パターンといわれているが、学生の業界研究、職種研究不足を補完する、改めて仕事をアピールするといった目的もあって業界研究型、仕事体感型が主流となっているようだ。

 学生にとって、業界研究、職種研究の手助けをしてもらえるメリットは大きいが、セミナーに参加してみての感想、突き詰めれば、企業側のセミナーの雰囲気、セミナー運営の巧拙、印象度によって、企業の選別がスタートする。多くの企業では、オープンセミナー参加者から希望者を募っての社員交流会につながっていく。社員交流会とは、学生と当該企業の経営者、経営幹部、中堅・若手社員との立食パーティ形式の「飲み会」に近い。まあ、フランクに交流して、相互理解を深めましょうというものである。最近は、ネットでの情報収集が主力になりがちで、ともすればバーチャルな感覚しか就活で味わえないことを考えれば、ライブで、なおかつかなり濃密な関係構築につながる就活方法といえる。

 就活はリアルが一番。生の情報がタダで得られるうえに、他大学の友人も出来る。交流会で食事も出来れば一杯飲める。さあ、オープンセミナーに行こう!


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