これから始まる就職活動は、残念ながら、志望する業界、企業によっては昨年度同様、猛烈な逆風の中、立ち向かっていくことになる人も多く出てくるだろう。特に、大手企業志望では、厳しい選別の眼に晒される可能性は高い。好調時の水準までには至ってはいないが、リーマンショック直後が最低ラインとすると企業の求人数は確実に増加している。反面、「量=数」を重視した採用は皆無に近く、期待水準に達しなければ予定数を満たすための内定を出すことは皆無に等しく、厳選化は更に厳しくなっているといっていいだろう。
そうしたことを踏まえて、前年度の就職戦線を観察すると、就職を取り巻く環境がどうであれ、複数内定組(就職エリート)が多数出現している一方、安易に就職活動を考え(なめてかかって)前半戦で失墜する、厳しい企業の選考を目の当たりにして立ち尽くす、出遅れ・意識遅れ・周回遅れ、準備不足で内定に程遠い人たちといった「落ちまくり学生」との2極分化が拡大している。その拡大は加速度的を増しているのも確かだ。企業側も公務員や教員断念組を除いて、秋以降に就職活動している学生の意識・意欲の低さにがっかりしていて、「人手」の採用を重視する企業以外、採用に踏み切れない状態が続いている。安直に考えていると本当に厳しいものになるだろう。
内定獲得、内定満足度の差はどこに出るのか。能力・知力の差はもちろんだが、就職への本気度、意欲、意思の強さで格差が出ていることに間違いない。また、入念な自己分析の差が結果の差といってもよい。加えて、情報収集の質と量の差が成果の格差につながるのも確かだ。
そこで、いよいよ始まる就職活動では、以下、3つのことを意識して欲しい。
@自分のやりたい仕事を徹底的に考える
まずは、あなた自身が何をしたいのか、どんな仕事をしたいのか、じっくりと考えることがスタートである。会社に入るのではない。やりたいこと、自己実現をめざす手段として仕事・会社を選択するのだ。自分の適性、自分のやりたいこと、自分の性格や長所を把握するプロセスが「自己分析」。自己分析に時間をかけよう。
A社会に関心をもつ
どの仕事をとっても国内外の経済・政治、社会環境、産業・経営状況と無縁なものは一つもない。社会に関心をもつことが社会への入り口でもある。
B就職活動は「自分のため」にするという意識を強く持つ
就職活動は誰がするのでもない。「自分のために、自分がする」、代わりはいない。就職(活動)を「する、しない」も自分で決めること、自己責任だ。
これからの就活は「すべて自分のために行う」ものであり、結果はすべて自分に戻ってくる。自分の現時点でのベスト、もしくはベターな選択のためにも情報収集・研究、積極的な行動は欠かせない。自分のために主体的な取り組んでいく意識を持つことだ。
意識と行動の差が結果の差となる。改めて考え方を見直そう。
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