君たちに“内定”という春は来ただろうか。昨年の3月4月、入社式を迎える前後の時期に、春の嵐が荒れ狂狂ったのは記憶に新しい。富士ハウス129人、ラディア・ホールディングス61人、日本綜合地所53人も含め2月末で高校生260人超、大学生1,500人超の学生が内定を取り消された。公表されたものだけであるから、有形無形の圧力、あるはい自然の流れで自発的に内定辞退した学生も多くいただろうから、実際の数は大幅に増えるに違いない。「内定取り消し」「自宅待機」という言葉が飛び回った。自宅待機は、給与の一部を支給されながらも出社に及ばずの状態にいることだが、工作機械メーカーの不二越で新卒73人全員が4月から6ヶ月間、自宅待機となった。同じような自宅待機組が多数出たのも、1年前のことである。
そんな嵐から1年、政権交代が行われ、政治とカネの問題が吹きまくり、リーマンショック以来の津波のような状況は去ったが、以前として雇用関係、新卒の超氷河期は続いている。
そして1年が経ったが、光明はさまざまな場面に見えなくもないが、まだ先行きはまったく見えない。混沌とした状況にあるのは変わりがない。一部の評論家やアナリストによれば、二番底もありえるという人もいる。
厳しい就活状況を反映して、マスコミ報道では「50社受験した」「面接に進めない」「説明会に予約できない」といった話が踊る。一生懸命やっても成果に結びつかない哀しさが漂う・・・とはいうものの、世の中が厳しい状況であれ、しっかりと就活をして内定を獲得している学生はたくさんいる。既に理工系だけでなく文系にも3月末に内定が出始めている。もちろん、就活する業界、企業規模、職種などにも大いに関係あるし、地域や専攻にもよるかもしれないが、要は内定につながらないのを「世の中」のせいにするのか、自力で厳しい状況をこじ開けていこうとする気概があるかどうかの違いなのかもしれない。そこが内定獲得の差であることを気がつかない学生が多い。
厳しい状況を予想して、準備万端、就活に乗り出したのか。自己分析は丹念かつ広く取り組んだのか、自己PRは具体的か、志望動機は論理的かつ将来の夢を語っているか、間違えても応募先企業の情報一本槍になっていないか・・・適性検査・Webテスト対策も含めて、事前にやっておくべきこと、チェックすべき点を怠っていないか。
社会や環境に責任をなすりつけることは簡単だ。しかし、自分の人生、誰も責任は負ってくれない。
さて、来年の今頃は、希望と不安がまぜこぜになって入社式を迎え、晴れて社会人の仲間入りをしているときである。どの会社に入っているのか、どんな仕事に就くのか、どんな同期、上司と一緒に仕事をしているのか・・・将来の自分の姿を前向きにイメージして、不退転の決意で前に進んで欲しい。
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