VOL.11「就職戦線は停滞を余儀なくされるか!」

 東北地方太平洋沖地震により、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げますと共に、被災された皆様、そのご家族に、心よりお見舞いを申し上げます。一日も早い復旧とご無事を心よりお祈り申し上げます。

 いよいよ、採用選考の佳境に入ろうとするそのとき、大震災は起こった。それは本当に激震であり、大津波であり、人も家も、そして夢も希望も一気に押しつぶしていってしまった。しかし、やがて復興の槌音が街に響くように、被災に遭われた方々も、それを支える我々も立ち上がり、動き出さなくてはならない。

 東北地方の方々だけでなく、東日本で就活をしている学生諸君もできるだけ早く立ち上がって動き出すことが必要だ。今必要なのは、無理を承知で「未来志向」の気持ちで物事に立ち向かっていくことだと思う。

 幸いなことに、大手企業を中心に、エントリーシートの締め切りの延期や説明会開催数の拡大など採用選考の時期を遅らせる措置が動き出している。昨年までの大手企業の内々定出しのピークは5月GW前後だったが、今年は1−2ヶ月ずれて6月初旬−中旬くらいになるのではないだろうか。

 時期的に遅くなること、企業側も各種配慮してくれることなど喜ばしいことも多々あるが、それ以上に気になるのは企業側の採用マインドの低下である。それでなくとも、決して良好だったわけではない採用意欲も、今回の件で一層冷え込んでしまう可能性が出てくることが心配だ。それでなくとも、被害の全容がわからない時点では簡単に事業再開とはならない。加えて、被災地方を中心に生産拠点は壊滅的被害を受け、物流や物資・資源の調達もままならない。放射能の風評被害も含めて、農業・漁業、観光業などにもさまざまな波及があるだろう。そして、節電、物不足や消費意欲の減退で、最大の消費地・首都圏の意気が上がらず、直接の被害がない企業の業績にも大きな影響を及ぼすのではないか。大手企業もそうならば、地方の老舗・中堅企業では事業再開もままならず、現有社員の雇用を守るのが精一杯、とても新卒採用までは・・・と手控えてしまうことも予想される。また、採用は被災者優先の会社も出てくるにちがいない。もちろん、政府・行政からの手厚い保護、援助は必要だが、それでも採用意欲向上までいけるかどうか。残念ながら、難しいと言わざるを得ない。それほどの状況でもある。

 それでも、被災地の学生諸君は未来に向かって始動・起動をすべきである。多少の影響はあるにせよ、震災に遭遇しなかった学生諸君は、やはり自分の将来に向かって進んでいくべきだ。君たちこそ、言い訳ができない立場であることを自覚して欲しい。

 すべての企業が採用選考時期をずらす訳ではない。予定通りに進めていく企業の方が多いはずだ。それを忘れずに。いよいよ本番が来る。


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