VOL.15「これからが正念場だ!」

 東北地方太平洋沖地震により、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げますと共に、被災された皆様、そのご家族に、心よりお見舞いを申し上げます。また、一日も早い復旧と平穏な生活に戻れますよう心よりお祈り申し上げます。

 震災から2ヶ月、まだまだ復興の足音は小さく、さまざまな影響もあって就活が遅々として進まない感があり、多くの学生諸君はジレンマ、トリレンマ、焦燥感の中で暗中模索の日々を送っていることだろう。就活は例年より本当に2ヶ月遅れ、これからが正に本番期を迎えるといっていい。とはいうものの、この1週間あまりの間に学生から内々定の連絡が届き始めた。自粛ムードがまだまだ蔓延している状況なので業界や社名は伏せるが、いわゆるブランド企業や大手からの内定獲得報告が相次いでいる。昨年の10月くらいから就活がスタートし、半年を超える期間、今年は特に異質、異様な状況が相次いでの環境での内定ゲット、すばらしいことだと思う。

 某就職情報会社の調査によれば、5月1日現在の内定率は35%、前年同期を12%超下回っているという。また、現在内定を獲得していても、本命である大手企業の採用活動の再開や選考待ちの学生が内定者の6割を占める。つまり、既に内定をもっている学生を含めての戦いはまだまだ続くということでもある。

  いずれにしても、6月末当たりで大手企業の選考は終了になろう。悶々とした中で苦労してエントリーした企業の大半が「ご破算」になり、就活は大手やブランド企業応募段階を終えて第2ステージに向かい、中堅・中小企業へのエントリー・応募が始まる。これまでの就活への大変さはわかるが、嘆いていてばかりはいられない。前を向いて歩みを止めない、これからが本番、ヤマ場と思うことだ。

 環境は何一つ楽観視できるものはない。震災の影響もまだまだ続く。被災地をはじめとする東北地区の雇用の受け皿の問題もあるが、電力事情−これも東北電力、東京電力管内だけでなく浜岡原発の停止による中部圏への影響、太陽光発電などの一部災害特需を迎える業界以外厳しさは増す。もともと国内市場は全体的に衰退し飽和感が広がっていたことに震災・原発問題が被さってきたのだ。自動車を筆頭に製造業は新興市場を最大のターゲットに定め、一部業界・企業では新卒の半分を外国人留学生で予定するなど、新卒を取り巻く環境は一層厳しくなっている。

 そのうえ、学生の中での2極化がますます拡大・加速している。昨年、今年と厳しい年が続いていながら10社前後の内定を持っている学生もいるし、第一志望ゲットも多くいる。反面、まったく就活で企業に相手にされないような学生も多く、不本意ながら大学院進学、卒業延期に走る。その結果、八方ふさがりであり、悪循環、負のスパイラルに陥っていっていく。忘れないで欲しい。これからが本番なのだ。


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