VOL.16「いかにこれからを戦うか」

 震災の影響で大手企業を中心に採用活動が1−2ヶ月ずれること−それはあくまでも企業側の公平な応募・選考機会の提供や被災して就活どころではない学生への配慮−があっても、どのような環境・状況であっても内定を獲得している学生は多い。そして内定ゲット組の半分超は目指す本命での内定獲得に向け就活を継続し準備を進めている。

 現在、未内定の学生は内定ゲット組との戦いも続くうえ、卒業延期制度を利用した実質大学5年生、そして卒業後3年まで「新卒扱い」で応募できる卒業生、前回も話した外国人留学生・・・といった人たちとの戦いでもあり、まだまだ戦いは序盤戦だと思えばいい。

 まずは、これまでの就活の反省をしっかりとするとともに、これからがいかに戦うかをしっかりと考えていくことが大切だ。そのために、2つ大きなポイントを話そう。

1.自己分析の見直し
 自己分析が圧倒的に不足している。自己分析不要論を説く就職カウンセラーもいるが、不要なのは「自己分析しなくても自分の特徴を明確に導き出せ、エピソードも豊富でバリエーションのある」一握りの学生だけだ。ちなみにエントリー一つ取っても「なぜ、その会社に応募するのか」の理由がなく、人事担当者から見れば「なぜ、あなたは我が社を応募したのですか」「自己分析の結果、応募したのですか」に答えられない学生が多すぎる。だから、落ちる。最近、就職予備校・就職塾的なものが出てきたが、彼らが成果を出しているのはノウハウやテクニックを教えていることではない。徹底的に自問自答、自分の過去や未来を考えさせるからに他ならない。自己分析によって自分を知ることが就活成功最大の鍵である。

2.大企業志向が強すぎる
 大企業志望が悪いとは言わない。チャレンジしてほしい。しかし、厳しい戦いの覚悟はあるのか。全国の中堅・中小企業は419万社、全体の99.7%を占める。上場も含めて(サントリーのように非上場もある)大手企業と言われる企業は1万2千社0.3%、お馴染み就職人気企業ランキング上位300社は全体の0.007%に過ぎない。採用数に違いがあり単純には計算できないが、約1万2千社の大手企業に就職希望学生約44万人が応募してくる中での戦いだ。大手企業には業種・企業を選ばなくても、4人に1人就職できるかできないかの狭い枠である。加えて、応募者殺到は競争率を高める、大手企業はグローバル市場や高度な競争環境での戦いが多いから、語学力や知的基礎能力の要求水準は格段に高い。選ばれたとしてもそこで働けるかである。もう少し視野を広げ業界下位にも意識を向ける。優良、オンリーワン企業は無数にある。それを探すのが就活なのだ。

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