VOL.21「これからは情報、スピード、粘り腰」

 季節は早いもので残暑、初秋の季節に入ってきた。今年は大震災の影響もあり、内定出しが1−2ヶ月遅くなったが、それでも内定ゲット組は辛く暑い夏も学生生活最後の夏としてエンジョイしていることだろうが、残念・無念の学生諸君には猛暑・猛省の夏というところだろうか。

 しかし、ここで「あきらめの夏」や「ギブアップの秋」にするには尚早である。立ち止まることは許されない。生まれた年、就活する年、仕事の少ない地方に“たまたま”生まれた巡り合わせを嘆くよりも、「そんな時代でも、見事、内定をゲットした(事態を切り開いた)」と将来誇れる自分をイメージしてみるといい。過ぎ去った過去を憂いてもしょうがない。前には進まない。自分の限りない可能性、大きく広がっているであろう人生や未来を描いて、目の前にある小さなチャンスや運をうまくつかめるよう、行動し続けることが大切である。

 就職活動は内定を「早く取ること」が目的・目標ではなく、内定を「多く取る」ことも重要ではない。複数内定組の学生が偉いわけでも、勝ち組でもない(但し、努力して獲得した内定はすばらしいのだ)。いかに早く、あるいは多く内定を獲得しようと、結局入社できるのは1社でしかない。

 大震災がなくとも、多くの学生が就活スタート時点から「厳しい」と覚悟して活動を始めたこともあり、総じて現実逃避になりがちな雰囲気が漂う。そして大震災という大きな言い訳もできた(もちろん、被災地の学生は除くが)。また、緊急避難とはいいながら、「卒業延期制度」なるものを用意する学校も多い。そこに逃げるのは簡単だが、一時的でも逃げたことは後々に影響しないわけがない。これからは粘り腰、最後の最後まで、卒業まで、粘りに粘って行動していくことだ。何度もこのコラムに書いているが、「行動は決して自分を裏切らない」のだ。 

 また、これからの就活では、多くの企業で応募から採用選考・内定出しまでの選考プロセスが短縮される。エントリーシート→説明会…などと悠長に採用活動する企業は少ない。1週間程度であれよ、あれよと選考が進み、内定に至る会社もある。選考も活動もスピード勝負なのだ。

 さて、ではどう動くか。真っ先にすべきは、自己分析の整理、自己PR・志望動機の見直し。具体性、アピール力がない自己PRと志望動機では、これまでの繰り返しになる。学校の就職部(課)に足繁く通い、客観的な目でのアドバイスや情報提供を受ける、最新の求人票やセミナー情報をチェックし、応募先を確保していく。

 次に、求人情報は鮮度が命。リクナビなど求人情報サイトやメールチェックはこまめに行い、「これは!」と思えば即行動を起こす。旬の採用情報は「早い者勝ち」「知った者だけ得をする」のだ。就職活動の最終局面では、「運」と「タイミング」が最大の決め手と思っていい。加えて、合同説明会はすべて参加する。学校の就職部(課)に来る求人情報はホットで鮮度は抜群。「あなたの学校に・・・」という点では内定確率も高くなる。

 どんな小さなことでも、そして可能性がある限り「あの手この手」で役立てる。反省することは反省して、可能性を信じて前へ前へと突き進むこと。自らの力で現状を打破していく気概と粘り、そして鮮度とスピードを意識した就活を続けていこう。ゴールが見えてくるはずだ。


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